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埋め立て「生態系失う可能性」 日本自然保護協会が計画中止求める 浦添西海岸への軍港移設 沖縄


埋め立て「生態系失う可能性」 日本自然保護協会が計画中止求める 浦添西海岸への軍港移設 沖縄 豊かな生態系が育まれる浦添西海岸=11日、浦添市西洲から宜野湾市向けに撮影
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 日本自然保護協会(土屋俊幸理事長)は23日、米軍那覇港湾施設の浦添市移設を巡る環境影響評価(アセスメント)の手続きで、沖縄防衛局が公表した「配慮書」に対するパブリックコメントを提出した。埋め立て工事でサンゴ礁などの生態系が失われる可能性があるとして、計画の中止を求めた。

 移設が計画されている区域は、中部西海岸に残る数少ない健全なサンゴ礁が広がっており、同協会の調査ではサンゴが海底を覆う割合を示す被度が50%以上となっている。同協会は、埋め立て工事でこれらの貴重なサンゴ礁が失われる可能性があると指摘。事業実施区域の南部に位置するの大嶺海岸について「那覇空港滑走路増設事業で、豊かなサンゴ礁の生態系が失われている」と説明した。

(中村優希)