30日午後0時20分ごろ、普天間飛行場所属のAH1攻撃ヘリコプター1機が座間味村の慶良間空港に緊急着陸した。けが人や周囲への影響は確認されていない。米軍は、部品や整備要員を輸送し離陸を支援するためUH1ヘリ1機を同空港に派遣した。だが、この日は作業が終わらなかったとみられ、離陸は31日以降へ持ち越しとなった。
在沖米海兵隊によるとヘリは定期訓練中に警告表示が出たため、慶良間空港に「予防着陸」した。県によると、米側は「エンジンの不調」があったと説明しているという。けが人や空港周辺への影響はないとしている。
防衛局から説明を受けた県によると、米側は「機体のシステムは設計通りに機能し、パイロットに問題を通知した。乗員は訓練通りに行動し、最も安全な選択肢をとった」と説明している。
緊急着陸を受け座間味村の宮里哲村長は、空港を管理する県に、しっかりと対応するよう電話で申し入れたという。宮里村長は「まだ詳細が分からない。今後詳細が判明し、必要であれば、(米軍への)抗議なども検討するかもしれない」と話した。
(知念征尚、與那原采恵、岩切美穂)