9月10日の「箏の日(くとぅの日)」を記念した行事、第21回「箏の日~箏美らさ御万人と~」(主催・琉球新報社、共催・琉球箏曲興陽会、沖縄芸能連盟)が10日、那覇市の琉球新報ホールで開かれた。琉球箏曲興陽会の会員ら、約100人が参加し、箏の柔らかな音色を会場いっぱいに響かせた。
「箏の日」は、箏に感謝をささげて魅力を発信しようと、琉球新報社と興陽会が2001年に制定した。毎年、記念行事を開催している。
公演では、琉球古典箏曲から「瀧落菅撹(たちうとぅしすががち)」など6曲を演奏した。「かぎやで風」では、沖縄芸能連盟会長で玉城流扇寿会の金城美枝子家元が舞を披露し、箏の音色と共に華やかな舞台を演出した。
興陽会の安慶名久美子会長は「興陽会は今年で85周年になる。歩みを振り返り、次世代につないでいきたい」と語った。会では「第15回箏曲こども奨励賞」の入賞者の表彰式も開かれた。
(田吹遥子)