「ハイム」元気にデビュー 美ら海水族館 人工授精の子イルカ 沖縄


「ハイム」元気にデビュー 美ら海水族館 人工授精の子イルカ 沖縄 母親のマール(右)とコンビネーションジャンプを成功させるバンドウイルカのハイム=27日、沖縄美ら海水族館
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 本部町の沖縄美ら海水族館のイルカラグーンで27日から「オータムショー」が始まり、人工授精で生まれたバンドウイルカの「ハイム」が初登場した。ハイムは同館としては初めて人工授精で生まれ、10月1日で2歳6カ月を迎える雄のイルカ。ショーでは母親のマールとコンビネーションジャンプを成功させるなど、元気な姿を見せた。

 沖縄美ら海水族館によると、ハイムの名前は八重山地方の言葉で南十字星を意味する「はいむるぶし」から取った。鳴き声が大きく高いことが特徴。生まれた当初は推定110センチだった体長も、現在では244センチ、体重は168キロに成長した。バンドウイルカは3~5年ほど授乳を続けるため、ハイムも母乳を飲みながら、1日5キロの魚も食べているという。

 イルカ係の池島遥さんは「子どもらしい、かわいらしい性格をしている。現在はジャンプしかできる種目がないが、スピンジャンプやハイジャンプなどを教えていきたい」と話した。オータムショーは12月1日まで、1日5回実施されている。

 (池田哲平)