沖縄県本部町の沖縄美ら海水族館の入館者数が16日、6000万人に達した。2002年11月の開館から21年9カ月での達成で、同館によると、国内の水族館の最速到達記録を塗り替えた。同日午前、記念セレモニーがあり、愛知県から訪れた西口晴(はる)さん(9)ら家族に6000万人目の認定証や記念品が贈られた。
同館には年間約300万人が訪れ、本年度は6000万人達成までに126万9千人余りが訪れた。同館によると、入館者が6000万人に達した水族館は美ら海水族館で4館目。これまでは海遊館(大阪府)の21年11カ月が最速だった。
晴さんは「最初は緊張したがうれしい」と喜んだ。一家は今年、のとじま水族館(石川県)でジンベイザメを見る予定だったが能登半島地震でかなわなかったといい、晴さんは「ジンベエザメが一番見たい」とはっきり答えた。父親の恒太さん(53)は「初の沖縄でいい思い出になった」と笑顔を見せた。沖縄美ら島財団の湧川盛順理事長は「何度訪れてもいいなと思えるような、感動を与える水族館にしたい」と7000万人達成に向けて意気込んだ。(武井悠)
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