総務省消防庁のまとめによると、沖縄県内で4月29日から10月6日までの期間に発生した熱中症による救急搬送は1488件(速報値)で前年同時期(5~9月)の1059件(確定値)より1・4倍に増加した。死亡数も前年の3人から6人に増えた。
3週間以上の入院が必要な重症者は35人で前年の24人を上回った。軽症は昨年の750人から1075人となった。
搬送者のうち65歳以上の高齢者が759人で、前年度の495人から1・5倍増え、全体の半数を占めた。
搬送した場所の内訳は住居608人、競技場や駐車場など屋外221人、道路工事現場など仕事場が160人だった。
今夏の県内は、7月と9月の平均気温の平年差が統計開始以降で過去最高となるなど、記録的な暑さとなった。7月には熱中症警戒アラートが発表された日が24日間に上った。
直近週の9月30日から10月6日までの期間にも25人(速報値)が搬送され、重傷者1人となっている。
気象台の2週間気温予報では、9日以降の県内は最高気温が30度前後で推移する予報で暑い日が続く見込みだ。