prime

1億円を琉大同窓会に寄付 私財投じ、経済的困難の在学生らを支援 不動産会社経営の友寄さん 沖縄


1億円を琉大同窓会に寄付 私財投じ、経済的困難の在学生らを支援 不動産会社経営の友寄さん 沖縄 友寄隆文さん(右)と妻の桂子さん(中央)から寄付金の目録を受け取る幸喜徳子会長=10日、西原町の琉球大学50周年記念館
この記事を書いた人 Avatar photo 外間 愛也

 琉球大学OBで那覇市の不動産会社恵和興産社長の友寄隆文さん(77)は10日、在学生向けの奨学金として活用してほしいと、私財を投じて同大同窓会に1億円を寄付した。同日、西原町の同大50周年記念館で贈呈式があり、同窓会の幸喜徳子会長に寄付金の目録を手渡し、今後も寄付を継続する考えを示した。

 今回の寄付を受け、同窓会は現在の制度より規模を拡充した新たな給付型奨学金制度「T氏奨学金(仮)」を創設する考え。友寄さんの意向を踏まえ(1)学業を継続する上で、経済的困難に直面している学生(2)海外へ留学する上で、経済的困難に直面している学生―への奨学金を軸とした制度にする方針。

 友寄さん自身は学業に強い関心を持てずに大学を中退し、社会に出て不利な立場となった経験があり、特に経済的な理由で学問を諦めてほしくないとの思いが強いという。「寄付を財源に人材育成プログラムを作成してもらい、各界を支える多様な人材が琉球大学から輩出されることを願う」と思いを込めた。幸喜会長は「前代未聞の大金を寄付していただき、心よりお礼を申しあげる。学生の支援に活用したい」と感謝した。 (外間愛也)