2023年11月、那覇市内でわいせつ行為をしようと当時20代の女性の背後から首を絞めるなどしてけがを負わせたとする不同意わいせつ致傷罪と、同3月に南城市内で当時10代の被害者の顔面を殴ってけがを負わせたとする傷害罪に問われた解体工の被告(33)=宜野湾市=の裁判員裁判で、那覇地裁(佐藤哲郎裁判長)は1日、懲役4年6月(求刑懲役5年)を言い渡した。
佐藤裁判長は判決理由で、不同意わいせつ致傷に問われた事案で、被害女性の首を約15秒間締め続けた犯行が「相当に危険」と指摘した。トイレにつれこんで女性に馬乗りになるなど、「執拗(しつよう)に暴行を加えており悪質」と判示した。
被告側が「信用性がない」と主張していた被害女性の証言について「疑うべき事情」はないとし、わいせつ目的の犯行だったことに「合理的疑いを差し挟む余地はない」とした。