県庁からのPFAS流出、8年前にも 15年度の泡消火剤の放出事故「PFAS含まれていないと誤認」


県庁からのPFAS流出、8年前にも 15年度の泡消火剤の放出事故「PFAS含まれていないと誤認」 沖縄県庁
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 県は12日、県庁で会見し、2015年度に県庁地下2階駐車場の消火設備が誤作動し、発がん性などが指摘される有機フッ素化合物(PFAS)を含む泡消火剤が放出され、久茂地川へ流出していたと明らかにした。県が5日、この泡消火剤が流れ込んだ湧水槽を採水し調査すると、国の暫定指針値(1リットル当たりPFOS・PFOA合計50ナノグラム)を超える同510ナノグラムが検出されたことが10日に判明した。

 県庁地下2階駐車場から流出したPFASが久茂地川へ流れ出る事案は、9月に続いて2度目の発覚となる。当初事案を受け、15年度の放出事案も調べたところ、流出が判明した。

 宮城力総務部長は放出から8年を経た今もなおPFASが湧水槽に残存していたことから、外部流出は間違いないと認め「申し訳ない」と謝罪した。
 (梅田正覚)

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