「固定化避けるため辺野古が唯一」 木原防衛相、米側と確認と強調


「固定化避けるため辺野古が唯一」 木原防衛相、米側と確認と強調 閣議後、記者団の取材に答える木原稔防衛相=10日午前、国会内
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 沖縄県の米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に関して、米軍幹部がメディアワークショップで新基地建設完成後も普天間飛行場を維持したい考えを示したことに対し、木原稔防衛相は10日の閣議後、記者団に見解を問われ「普天間飛行場の固定化を避けるために辺野古移設が唯一の解決策だと米側と累次にわたって確認している」と答えた。

沖縄県名護市辺野古の沿岸部。奥の大浦湾側には軟弱地盤が見つかっている=5月(共同通信)


 米軍幹部の発言そのものに対する見解については「逐一コメントすることは控えたい」と述べた。その上で「私も10月に訪米し、オースティン米国防長官と会談したが、その際も辺野古移設を含む米軍再編計画について今後の着実な進展のために日米で緊密に協力していくことを確認した」と強調した。


 米軍幹部は自身に決定権はないとしつつ、辺野古が完成したとしても普天間を維持したいとの希望を明らかにした。県内では固定化に対する懸念が広がっている。(明真南斗)