在沖米海兵隊は15日、従来の第12海兵連隊を改編した「第12海兵沿岸連隊(MLR)」を発足させた。同日午前、米軍キャンプ・ハンセン(金武町など)で式典が開かれ、従来の隊旗の返納と、新しい隊旗の公開などが行われた。第12MLR司令官のエルトリングハム大佐は「われわれは第1列島線にいることを誇りに思い、いつでもどこでも必要な事態に対応できる部隊だ」と強調した。
海兵隊は小規模な部隊を分散させて離島などに臨時の拠点を設けて戦う「遠征前方基地作戦(EABO)」に取り組んでおり、MLRはその中核を担う部隊となる。MLRの発足はハワイを拠点とする「第3海兵沿岸連隊」に次いで二つ目となる。
第3海兵師団のワートマン少将はMLRへの改編について「12海兵連隊の歴史における重要な節目」と強調。MLRの構成は「機敏性、海軍統合、前方展開態勢を重視、進化させる作戦上の要求に沿ったものだ」と語った。自衛隊との連携強化も期待した。
海兵沿岸連隊への改編は今年1月に開かれた日米の外務・防衛担当閣僚による安全保障協議委員会(2プラス2)で確認された。