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国にシェルター設置要請 与那国町長「防衛予算ばかりでは困る」 沖縄担当相「地域の生活支える」 港湾整備や町の振興も


国にシェルター設置要請 与那国町長「防衛予算ばかりでは困る」 沖縄担当相「地域の生活支える」 港湾整備や町の振興も 24年度の予算編成に向けてシェルター整備などを求める要請書を自見英子沖縄担当相(右から2人目)に提出する与那国町の糸数健一町長(同3人目)=16日、内閣府
この記事を書いた人 Avatar photo 與那嶺 松一郎

 【東京】与那国町の糸数健一町長は16日、内閣府に自見英子沖縄担当相を訪ね、与那国空港や新たな港湾整備、避難シェルター設置、町の振興に向けた協力などを要請した。「直面する諸問題について要請する。支援をいただきたい」と求めた。要請文を受け取った自見氏は「地域住民の方々の生活をしっかりと支えていけるよう役割を果たしたい」と答えた。

 糸数町長は要請後に取材に応じ「自衛隊の駐屯地ができたからといって防衛予算ばかりでは困る。国家全体で町民が安心して暮らせる措置を講じてほしい」と語った。鈴木俊一財務相が与那国に訪問したことに触れ「チャンスかな」と語った。

 姉妹都市である台湾・花蓮市との交流促進やエネルギー開発への協力、漁協施設の整備、医療体制の整備も求めた。国土交通省にも要請した。17日には防衛省などを訪れる。 (安里洋輔、明真南斗)