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【記者解説】立民代表の喜友名氏、代表辞任の理由は 党本部と沖縄県連の意向に違い


【記者解説】立民代表の喜友名氏、代表辞任の理由は 党本部と沖縄県連の意向に違い 喜友名智子氏
この記事を書いた人 Avatar photo 佐野 真慈

 立民党本部は2021年の前回選直後からオール沖縄共同代表の金城徹氏の4区公認を目指していた。一方で県連内の一部では同氏の年齢や党勢拡大に向けた活動への不満などから別候補を模索する動きもあった。

 「金城氏か、別候補か」。喜友名智子氏は代表として県連をまとめきれず、10月21日に県連として候補者を「決定できなかった」という異例の判断を下した。これを受けて27日、党本部が引き取る形で金城氏の公認を発表した。喜友名氏の辞任に立民関係者は「混乱を招いた責任を取る形だ」と明かす。次期衆院選を巡り、オール沖縄は今年4月、1~3区は現職支援を確認した。4区について、いったんは立民に任せたものの、立民内部の混乱が続いている状況を受け「選考を引き取る(オール沖縄関係者)」として与党県議らが4区統一候補擁立に向けた選考委員会発足へ動き出している。

 金城氏の擁立を決めた立民に対して、オール沖縄関係者は「金城氏はあくまでも選考対象の一人。選考委の決定は尊重してもらう」と強調する。今後、発足予定の選考委に立民の代表者も参加する意向だ。選考委の決定が別候補になった場合に、党本部や県連の意見をまとめきれるか。県連新代表となる仲村未央氏の手腕が試される。

 (佐野真慈)