【東京】自民党派閥の政治資金パーティー券問題で、県選出の西銘恒三郎衆院議員が、所属する茂木派(平成研究会)からノルマを超えたパーティー券収入178万円分を寄付として受けていたことが7日までに分かった。受け取った金額を政治資金収支報告書に記載しており、政治資金規正法違反(不記載・虚偽記入)には該当しないとみられる。
西銘氏の事務所は6日までの本紙取材でキックバックについて「ない」と回答していた。
事務所によると、本紙取材などを受けて改めて過去の収支報告書を確認したところ、2021年12月の派閥パーティーで、ノルマを超えて販売した178万円分のパーティー券収入を派閥側から寄付として受け取っていたことが事務所の調査で判明したという。
22年2月、西銘氏が代表を務める自民党沖縄県第四選挙区支部に派閥側から寄付を受領し、同支部が西銘氏の後援会に全額を入金していた。いずれも収支報告書に記載されている。
所属派閥からの議員へのキックバックについては、ほかに岸田派(宏池会)の国場幸之助衆院議員の事務所が7日、本紙取材にキックバックを受けたことが「ない」と回答した。
(安里洋輔)