米空軍の輸送機CV22オスプレイが鹿児島県屋久島沖で墜落した事故を受け、米議会下院軍事委員会小委員会の幹部が米会計検査院(GAO)に対し、オスプレイの安全上の問題を調査するよう要望していることが9日、分かった。米軍準機関紙「星条旗新聞」電子版が報じた。
星条旗紙によると、求めているのは下院軍事委の即応力小委員会のマイク・ウォルツ委員長(共和党)と、同小委員会の民主党トップのジョン・ガラメンディ氏。
議員らは書簡でオスプレイの事故原因の傾向や、同機の稼働率に悪影響を与える整備などの問題も調査するよう要望。また、事故を軽減するためのリスク管理手順をどの程度活用しているかや、事故軽減や防止のためにどのような措置を取ってきたかなどの説明も求めているとした。
米政治専門紙ザ・ヒルによると、書簡はオスプレイの事故による死者数に懸念を表明。「重要なスキルを効果的に開発し、即応性を維持するには、軍人が高水準で訓練を受けることが不可欠である一方、軍が安全を確保する方法で訓練を実施することが不可欠である」とした。
(知念征尚)