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「防災ヘリにオスプレイ」 沖縄県議会で発言 民間機としても「素晴らしい飛行機」


「防災ヘリにオスプレイ」 沖縄県議会で発言 民間機としても「素晴らしい飛行機」 沖縄県議会の議会棟(資料写真)
この記事を書いた人 Avatar photo 知念 征尚

 沖縄県議会米軍基地関係特別委員会(照屋大河委員長)が19日、開かれた。質問に立った又吉清義氏(沖縄・自民)は、オスプレイが全世界で飛行停止したことに伴い「宜野湾は静かになった。民間地上空を飛ばないのは感激だ」と強調した。一方、オスプレイの「強度」が向上した場合には、県の防災ヘリに導入するなど、民間機としても「素晴らしい飛行機になりませんか」などと主張した。

 鹿児島県・屋久島沖で米空軍横田基地所属の垂直離着陸輸送機CV22オスプレイが墜落した事故を受け、米軍は7日、世界中で運用している全てのオスプレイの飛行を停止したと発表。宜野湾市の米軍普天間飛行場に配備されているMV22オスプレイも飛行停止している。

 又吉氏は普天間飛行場の辺野古移設に伴い、民間地上空を軍用機が飛ばなくなった場合などについても質問。県の松堂徳明辺野古新基地建設問題対策課長は「民間上空を飛ばないということについては危険性は軽減される」などと答弁した。

 一方、沖縄防衛局の環境影響評価書は、気象や運用上の所要を挙げ「航空機は図示された場周経路から外れることがある」と記している。2018年5月25日付で閣議決定した政府答弁書も「航空機が場周経路から外れた飛行をするやむを得ないケースがあることは否定し得ない」と記し、経路から外れた飛行を想定している。 (知念征尚)