中部取水再開、11日にも 企業局、受水市町村に説明


中部取水再開、11日にも 企業局、受水市町村に説明 水位が下がり、地層が露出した漢那ダム=5日午後、宜野座村(喜瀨守昭撮影)
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 沖縄県企業局は7日、北谷浄水場で受水市町村を対象に、中部水源からの取水再開方針の説明会を開いた。冒頭以外は非公開で行われたが、企業局によると取水再開への反対意見などは出なかったという。

 企業局の担当者は説明会の後、報道陣に対し取水再開は11日になるという見通しを示し「取水を再開しても、PFASは国の暫定目標値を大きく下回って提供できる。安心して水道を使ってほしい」と話した。

 参加した市町村の担当者からは、有機フッ素化合物(PFAS)濃度の広報についての要望などが出た。

 企業局は、PFAS濃度の測定について、原水はこれまでの月に1回の測定から週に1回に頻度を増やすとした。浄水は毎週測定しているが、数値は月に1回ホームページで公表していたため、今後は週に1回、測定結果が確定次第随時公表する。

 北谷浄水場では高濃度活性炭を使ってPFASを除去している。企業局は、天願川の取水ぜき工事の完了に伴う検査が1月29日に行われ、PFASの濃度が、北谷浄水場で浄水した後には1リットル当たり1ナノグラム未満まで低減したことなどを説明した。

 貯水率50%を下回るタイミングを目安に比較的PFAS濃度の低い嘉手納井戸群、天願川、長田川から取水を再開する。
(沖田有吾)