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「主義主張や保革超える」 うるま市の陸自訓練場、地元選出の県副議長が反対表明 沖縄


「主義主張や保革超える」 うるま市の陸自訓練場、地元選出の県副議長が反対表明 沖縄 うるま市石川の陸自訓練場配備計画の撤回を求めて会見する照屋守之県議会副議長=13日、県議会棟
この記事を書いた人 Avatar photo 佐野 真慈

うるま市石川のゴルフ場跡地への陸上自衛隊訓練場新設計画について県議会の照屋守之副議長=うるま市区選出=が13日、県議会棟で会見し「造るべきでない。撤回してほしい」「これは主義主張や保革を超える判断になる」などと訴えた。地元市民の意向を確認した上で、14日開会の県議会2月定例会での意見書や抗議決議案提出に向けて調整を進める意向も示した。

 照屋氏はかつて自民党に所属し、自民県連会長や幹事長など要職を歴任してきた。昨年3月に離党し、現在は無所属。

 会見で照屋氏は自身について「日米安全保障体制を守り、自衛隊を容認する立場だ」と説明した。一方で、県政の課題として基地の整理縮小が「非常に大きなテーマ」との考えを示し「自衛隊(施設)といえども、地域住民の同意を得ることが最低条件だ」と指摘し、地元合意なく計画を進める政府を批判した。

 また訓練場建設予定地が県立石川青少年の家に隣接している点にも触れ「子どもたちの教育施設に隣接して訓練施設を作るというのは厳しい」と訴え「これは主義主張や保革を超える判断になる」と強調した。計画撤回に向けて「意見書も含めて議会で対応できることを考えたい」などとした。
 また照屋氏は会見で、建て替えや移転が議論されている県立中部病院についても触れ「うるま市区選出議員として、現在地のうるまで建て替えていただきたい思いが強い」と訴えた。 

(佐野真慈)