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ゆいレールに求めるものは?「縦貫線」「環状線」など提案 駅舎の増築も検討 モノレール座談会 沖縄


ゆいレールに求めるものは?「縦貫線」「環状線」など提案 駅舎の増築も検討 モノレール座談会 沖縄 「ゆいレールゆんたく座談会」の登壇者ら=7日、那覇市のパレット市民劇場
この記事を書いた人 Avatar photo 沖田 有吾

 NPO法人県都市モノレール延伸・利用促進協議会(當銘健一郎理事長)は7日、那覇市のパレット市民劇場で、20年後の本島中南部都市圏の公共交通機関と沖縄都市モノレールに求めることをテーマにした「ゆいレールゆんたく座談会」を開いた。

 第1部は、マイカー利用者や学識経験者らへのアンケートの結果を報告。求められる公共交通像として、モノレールを那覇市から南北に延ばす「縦貫線」と、南風原町や与那原町、西原町などを回る「環状線」の全長約50キロで、各所にマイカーやバスとの結節点を設ける「三線ネットワーク構想」を提案した。

 第2部の座談会では、琉球大の上間清名誉教授ら7人が登壇。上間氏は自動車1台当たりの道路延長が全国の14・5メートルに対し、沖縄では7・4メートルであることを紹介し「道路に対して車両が多すぎる。大都市を除けば全国ワーストだ。魅力ある公共交通をつくり、マイカーから転換していく必要がある」と話した。

 沖縄コンベンションビューローの目島憲弘常務理事は、沖縄観光にはレンタカーが必須というイメージが定着する一方、若い世代では自動車運転免許を持っていない人が増えていると説明した。

 沖縄都市モノレールの上原国定常務は、ゆいレールの駅舎を増築し、ホーム階を拡張する必要性に触れ「県庁前と那覇空港駅は人が多く、混雑することがある。これから駅舎の増築を検討していきたい」と話した。

 (沖田有吾)