石垣市が小型船の岸壁使用許可 米海軍ミサイル駆逐艦「ラファエル・ペラルタ」、11日から沖合に停泊 沖縄


石垣市が小型船の岸壁使用許可 米海軍ミサイル駆逐艦「ラファエル・ペラルタ」、11日から沖合に停泊 沖縄
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 米海軍のミサイル駆逐艦「ラファエル・ペラルタ」が11日午前9時、石垣港沖合に停泊する。出港は13日午前9時。市は10日、米側が船舶代理店を通じて申請した、小型船(テンダーボート)接岸のための石垣港クルーズ船バース岸壁の使用を許可した。当初は書類が整っておらず「保留」としていたが、9日夕方までに必要な分が整った。

全日本港湾労働組合(全港湾)沖縄地方本部(山口順市執行委員長、組合員約1千人)は停泊場所が港湾区域内であるとして、石垣港と那覇港で11日から13日の出港時まで全面ストライキを実施する方針。米側が小型船で上陸しなくても、駆逐艦が港湾区域内に停泊されている以上、労働者の安全確保の観点からストに踏み切る考えだ。

民間船が行き交う中、海上を進む米駆逐艦ラファエル・ペラルタ(中央)=11日午前8時35分過ぎ、石垣市

市によると、米側は小型船1隻で沖合と岸壁を往復し、乗員を上陸させるとみられる。上陸人数や日時などの詳細は明らかになっていない。

米側が2月に市などへ通知した内容によると、駆逐艦は長さ155メートル、幅20メートル、喫水(船底から海面までの長さ)9.8メートル、9580トン。乗員319人。 

(照屋大哲)