県「法令解釈に誤り」 サンゴ訴訟 上告理由提出


県「法令解釈に誤り」 サンゴ訴訟 上告理由提出 沖縄県庁
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 県は11日、米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の新基地建設に向けた、大浦湾でのサンゴ類移植を巡る訴訟について、最高裁に上告受理申し立て理由書を提出した。県の訴えを退けた福岡高裁那覇支部の判決には、判断や法令解釈の誤りがあると主張した。

 同訴訟は、沖縄防衛局が進めようとする大浦湾からのサンゴ類移植で、農相が県に特別採捕を許可するよう是正の指示をしたことは違法だとして、県が取り消しを求めた。福岡高裁那覇支部は1月15日、農相の指示を「適法かつ有効」と判断し、県の訴えを退けた。

 理由書では、指示の適法性を判断するには要件の充足性について具体的な審理が必要だったが、高裁判決はこれをしなかったとして「法令解釈に重大な誤りがある」などと指摘した。 (沖田有吾)