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首里城正殿木材、不足分を変更へ 技術検討委 沖縄


首里城正殿木材、不足分を変更へ 技術検討委 沖縄 首里城正殿(資料写真)
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 首里城復元に向けた国の技術検討委員会(委員長・高良倉吉琉球大名誉教授)は22日、首里城正殿に使われる一部木材の代替案などを確認した。

 今回の再建で正殿に使われる木材については、2021年度の会議で平成の復元時と同様の木材樹種を使用することを決定していた。しかし、その後の市場調査の結果、入手が難しくなっていることなどが分かったため、正殿2階の棹縁(さおぶち)と廻縁(まわりぶち)に使用予定だったヒノキアスナロは不足分を国産ヒノキに一部代替する。

 正殿1階御差床(うさすか)の框(かまち)などに使用予定だったコクタンも国産ヒノキに代替することで委員らから了承を得た。正殿の再建工事は着々と進んでおり、23年12月末には建物の骨組みが完成した。県が首里城復興基金を活用し、製作している木彫刻の多くは24年度内に国への引き渡しが予定されている。 

(與那原采恵)