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浦添市、損害賠償1億8000万円支払いへ 議会で可決 地権者に承諾なく水路使用20年間分 沖縄


浦添市、損害賠償1億8000万円支払いへ 議会で可決 地権者に承諾なく水路使用20年間分 沖縄 浦添市役所(資料写真)
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 【浦添】浦添市議会(比嘉克政議長)は3月28日の3月定例会で、地権者の承諾を得ず土地の一部を水路として使用してきたとして、地権者に損害賠償金を支払い和解する議案を賛成多数で可決した。損害賠償額は計約1億8千万円。損害賠償金支払いに伴う、2件の2023年度市下水道事業会計補正予算案も賛成多数で可決した。

 水路は国道58号沿いの城間交差点付近から、港川方面の海に向かい南北に通る。市は、水路の用地取得と整備を1983年から進めてきたが、購入しないまま水路の一部として使用してきた。

 損害賠償金は98年10月~2018年10月まで20年間の地代相当額に、遅延損害金を合わせた額。市上下水道部によると、今後18年の残りの期間から24年までの土地使用料相当額約4千万円と、年700万円の土地使用料支払いが発生する見込み。   (藤村謙吾)