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宮古島市の体育館に3億円助成 防衛省が有事の「シェルター」位置づけか 沖縄 


宮古島市の体育館に3億円助成 防衛省が有事の「シェルター」位置づけか 沖縄  宮古島市総合体育館(資料写真)
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 【東京】防衛省は1日、2024年度1回目の補助金関係の実施計画を公表した。県内全体で約233億7900万円の補助を計画している。宮古島市には民生安定助成事業の一環で、総合体育館建て替えについて約3億900万円を助成する。体育館は地下に緊急一時避難機能を兼ねた駐車場を設ける計画で、将来的に政府が計画する「シェルター」に位置付ける可能性もある。新施設の設計や既存施設の解体が含まれる。今回の補助計画で防衛省は与那国町の複合庁舎の一部として「コミュニティー供用施設」を整備する費用も盛り込んだ。

 町は複合庁舎整備について地下にシェルターを整備する案を念頭に国の財政支援を要望してきた。

 政府は3月29日、外国からのミサイル攻撃などの有事を想定した避難施設「シェルター」の整備に関する基本方針を公表した。「台湾有事」を念頭に、与那国町、竹富町、石垣市、多良間村、宮古島市の5市町村に整備する方針を示した。

 (明真南斗)