概算要求　石垣など先島5市町村、調査・設計　シェルター整備に2億円

　政府は、武力攻撃を受けた際に住民が避難するシェルターを整備する調査・設計費として、2025年度予算の概算要求に2億4千万円を盛り込む方針を固めた。関係者が21日、明らかにした。中国が台湾に武力侵攻する有事に備え、近接する先島諸島での整備を推進する方針だ。

　石垣市など先島諸島の5市町村が地下シェルターを建設するのにあたり、適地調査や設備設計の費用を支援する。石垣市の中山義隆市長は今月5日、林芳正官房長官と面会し、支援を要請していた。

　政府は今年3月、シェルターの整備に関する基本方針を公表した。シェルターを「特定臨時避難施設」と規定し、市町村が国の財政措置を受けて公共施設の地下に整備すると定めた。