「最大級の警戒と命守る行動を」　玉城デニー知事が呼び掛け　津波警報受け対策本部設置　沖縄

宮古島・八重山地方や沖縄本島地方へ津波警報が発令されたことを受け、県は3日午前、災害対策本部を設置し、情報収集と安全な場所への避難呼びかけに追われた。注意報が解除され、大きな被害の情報がないことなどから午後4時に対策本部を廃止した。

県は午前9時ごろに県災害警戒本部を設置し、同10時すぎには県災害対策本部を設置した。

玉城デニー知事は午前10時半すぎから開かれた災害対策本部会議に出席し「警報から注意報に切り替わったが、注意報の発令中は引き続き高台などの安全な場所に避難するなど、最大級の警戒と命を守る行動を最優先にしてほしい」と呼びかけた。文化観光スポーツ部に対して、台湾の県人・邦人の被害状況について確認するよう指示した。

県警本部によると午前10時15分時点で津波に関連する110番通報が33件あったが、ほとんどが沖縄本島内の交通渋滞についての通報だった。信号の操作によって沿岸部から内陸部への交通が流れるように措置したという。

玉城知事は、地震を受けた台湾の被災者に対して「経済交流や人的交流など、台湾と長い交流の歴史を有する沖縄県を代表して、亡くなった方とそのご家族をはじめとする関係者の皆さまに謹んでお悔やみを申し上げるとともに、負傷された方や家屋が倒壊した方には心よりお見舞いを申し上げる」とするメッセージを発表した。

（沖田有吾）