石垣陸自、24日に公道訓練 徒歩で災害物資輸送 市民団体が中止求める


石垣陸自、24日に公道訓練 徒歩で災害物資輸送 市民団体が中止求める 公道を使用した徒歩での災害物資輸送訓練の中止を求める声明を発表する、石垣島の平和と自然を守る市民連絡会のメンバー=22日、石垣市
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 【石垣】陸上自衛隊石垣駐屯地は24日に市内の公道を使い災害物資輸送訓練を実施する。昨年3月16日の駐屯地開設後、公道を使った訓練は初めて。災害により道路が寸断された想定で、隊員が携行食を持ち駐屯地から、武器は所持せず市中央運動公園屋内練習場に向けて徒歩行進する。往復約16キロ。市民団体「石垣島の平和と自然を守る市民連絡会」は22日、市内で会見し、中止を求める声明を発表した。

 隊員30人が24日午前6時に駐屯地を出発する。屋内練習場にいる避難者に届ける想定で、午前11時半ごろに駐屯地に戻る予定。

 一方、市民連絡会は声明で「公道を使わなくても長時間歩行する訓練は可能」とし、「防災を口実とする徒歩行進訓練を公道で行うことに断固抗議し、中止を求める」と訴えた。23日に同様の申し入れ書を駐屯地担当者に手渡す。

(照屋大哲)