石垣市の石垣駐屯地拡張に向け、防衛省は23日までに駐屯地西側の測量調査を始めた。3月下旬に開始し、7月中旬まで。西側に拡張する予定だが、面積などは調査や地権者との交渉を踏まえて確定する見通し。防衛省によると、2024年度中の土地取得を目指しており、自衛隊の訓練用地として使用する計画。
石垣駐屯地周辺では4月に入ってから作業員が木製のくいを打ち込んだり、木の枝にピンク色のリボンを結んだりする様子が目撃されている。
陸上自衛隊によると、拡張した土地は警備訓練や新隊員への教育、災害対処訓練に使用する予定。
取得予定地の一部は県立八重山農林高校の演習林に隣接しており、拡張されれば演習林内の牛の放牧地に近くなることが懸念されている。石垣駐屯地ではこれまでも米軍との共同訓練が実施されており、拡張して整備された訓練施設でも共同訓練が実施される可能性がある。
(明真南斗、照屋大哲)