坂本哲志農相は10日、米軍普天間飛行場の移設計画に伴い、同県名護市辺野古の海域にあるサンゴの採捕を16日までに許可するよう、地方自治法に基づき玉城デニー知事に勧告する文書を発出した。関連訴訟で4月に最高裁が国側の主張を認める決定をしたものの、県が従わないことを受けた措置。
採捕は埋め立て対象海域のサンゴを移植するのが目的。知事が勧告に応じない場合、改めて指示を出し、訴訟手続きなどを経て、最終的に国が代わりに採捕を許可する「代執行」に発展する可能性もある。
県の担当者は「通知がまだ届いていない。届き次第、内容を精査し、対応したい」と述べた。
(共同通信)