有料

【一問一答 エマニュエル駐日米大使】「戦争防ぐ一番の方法」


【一問一答 エマニュエル駐日米大使】「戦争防ぐ一番の方法」 報道陣の取材に応じるラーム・エマニュエル駐日米大使=17日、与那国町の日本最西端の碑前
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 与那国町でのエマニュエル氏と記者団の主なやり取りは次の通り。


―米軍は与那国空港など民間空港や港湾も使えると考えるか。

 「私たちが何をしようが全て日本の政府と協力して行う。日本は最近リソースを沖縄に集中させている。安全保障や抑止力は与那国、八重山諸島で重要だ。戦略的に日本と米国が一緒に整合性を持てば、抑止力を非常に大きく強化することができる」

―米軍が訓練で島を利用することや大使の訪問を不安に感じる人もいる。

 「抗議活動は民主主義で許可されている。私はそれを尊重する。空港を降りたときも戦争はいらないと書いた旗を持っている人がいた。本当にそうだ。戦争を防ぐ一番の方法は確かな抑止力だ。抑止力を示すのが日米同盟と同盟による経済繁栄だ。同盟には軍事的要素と経済的要素が含まれる。抑止力をしっかり示すために日米がパートナーシップを結ばないといけない」

―与那国初訪問の感想。日米同盟で、八重山にどんな問題意識を持っているか。

 「駐日米国大使として初めて来るというのは間違っていた。日本全土、一部ではなく全土へのコミットを示すために前任者が来るべきだった。私が最後の訪問をする駐日大使とならないと予言する」

―このタイミングで与那国に来たのは。

 「戦略的でなくたまたまだ。本当に偶然」