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任期途中の退任続く、歴代の宜野湾市長 沖縄


任期途中の退任続く、歴代の宜野湾市長 沖縄 宜野湾市役所(資料写真)
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 米軍基地を抱える県内自治体の首長は、行政運営で難しい選択を迫られることが多い。移設先について県民で意見が分かれる普天間飛行場を抱える宜野湾市長はその最たる例だ。ある宜野湾市長経験者は在任中、心療内科に通っていたことを明かした。関係者によると、松川正則市長は来週にも防衛省を訪問する調整を進めていた。心身ともに負担が掛かっていた可能性もある。

 宜野湾市長は1997年まで3期務めた桃原正賢氏を最後に、任期途中での退任が続いている。革新系の桃原氏の後に、97年に当選した革新の比嘉盛光氏は違法献金問題に絡み、2期目途中の2003年に辞職した。

 比嘉氏の辞職に伴う03年の市長選では、革新の伊波洋一氏が当選した。知事選出馬のため、2期目途中の2010年に辞職した。伊波氏の後継として当選した安里猛氏は、11年に心筋梗塞を発症し、同年末に辞職した。

 安里氏の辞職に伴う12年の市長選では保守系の佐喜真淳氏が当選。知事選出馬のため、18年に2期目途中で辞職した。これを受けた市長選で、副市長だった松川氏が佐喜真氏の後継として初当選した。 

(石井恵理菜)