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石垣に電子戦部隊 陸自計画、26年度にも 沖縄


石垣に電子戦部隊 陸自計画、26年度にも 沖縄 防衛省(資料写真)
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 【東京】防衛省が2026~27年度に陸上自衛隊石垣駐屯地に電子戦部隊を配備する計画があることが21日までに、複数の関係者への取材で分かった。既存のミサイル部隊と共に電子戦部隊を置くことで、23年3月に開設した石垣駐屯地の機能を高める狙いがある。

 防衛省は中国を念頭に、沖縄県内、特に先島地域の自衛隊を増強させている。22年末に決定した防衛力整備計画でも島しょ部の電子戦部隊を強化する方針が盛り込まれていた。

 石垣市の中山義隆市長は20日、琉球新報の取材に「内容を確認してから市長としての立場を示したい」と述べるにとどめた。

 電子戦部隊は、電磁波を利用して戦う「電子戦」を専門とする部隊。電波の収集・分析と通信妨害のための装備「ネットワーク電子戦システム(NEWS)」を扱う。那覇駐屯地(那覇市)と知念分屯地(南城市)、与那国駐屯地(与那国町)に既に配備されている。24年度には宮古島駐屯地(宮古島市)にも移駐を予定している。

(明真南斗、照屋大哲)