県酒造組合の佐久本学会長は28日、第38代泡盛の女王仲村佑奈さんらと首相官邸を訪れ、岸田文雄首相と自見英子沖縄担当相に琉球泡盛を贈呈した。贈呈の後は、昨年贈った30年ものの古酒に仕次ぎした。岸田首相は「沖縄の歴史を考えさせていただく機会になった。泡盛は地場産業に関わる皆さんの活力につながる、大切な存在だと改めて思う。支援していきたい」と述べた。
泡盛を含む、日本酒や焼酎などの「伝統的酒造り」は国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録申請している。
佐久本会長は「泡盛は仕次ぎすると熟成し、より良くなる。テキーラやウオッカにも引けを取らない、世界に匹敵する蒸留酒だと思っている」とアピールした。その上でユネスコ登録への期待を語り、「泡盛の歴史や文化を伝えていきたい」と話した。
(嘉数陽)