辺野古新基地建設に反対する「オール沖縄」勢力とれいわ新選組による次期衆院選沖縄4区の野党系統一候補擁立に向けた協議が決裂する可能性が高まった。
29日、那覇市内で開かれた選考委にれいわが改めて多数決で候補を決定しないことなどの確約を求めて参加しなかった。選考委は同日の協議でれいわの主張を受け入れないと決定した。次回協議にれいわが出席しなければ、決裂が決定的になる。
れいわは28日、選考委に参加する条件を文書で選考委側に送った。「選考委員の多数決で決定しない確約」や、選考対象者の個人問題への疑義を訴え「選考委としての説明」などを求めた。
これに対して、選考委側は多数決について「これまで選考委で協議し、クリアしたことが再び提起されている」として受け入れないとした。候補者個人の問題に関しては「政治家個人や公認した政党、政治団体が必要性を判断して説明するよう求める」とした。
選考委は9月1日に次回協議を開催することを決定し、れいわ側に31日までに参加有無の返答を求めることも決めた。一方、れいわ側は求める条件が満たされない限り「選考委に参加できない」としており、れいわが選考委から離脱する可能性がある。
選考対象者は、立民が公認するオール沖縄共同代表の金城徹氏(70)とれいわ公認で前豊見城市長の山川仁氏(49)、沖縄うない代表の比嘉京子前県議(73)の3氏で、8月には公開討論会が行われるなど、統一候補擁立に向けた動きが進められていた。
(佐野真慈)