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衆議院、どうして解散?どうなるの? 全議員辞めさせて選挙 大きな政治争点を国民に問う<ニュースはじめの一歩>


衆議院、どうして解散?どうなるの? 全議員辞めさせて選挙 大きな政治争点を国民に問う<ニュースはじめの一歩> 2021年10月の臨時国会で衆院が解散され、万歳三唱する議員=衆院本会議場
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

Q 衆議院が解散されると聞きました。どうしてですか。解散されるとどうなりますか。

 A 石破茂首相は9日に衆議院を解散すると表明しています。解散されると、有権者が衆院議員465人を選び直す総選挙が実施されます。立候補をしたい人は15日の公示日に届け出て、投開票は27日に行われます。

 衆院議員の任期は来年10月30日までですが、新しい内閣を発足させた石破首相は衆院解散で全議員を辞めさせ、国民に選び直してもらおうと考えています。

 解散は衆議院で内閣不信任案が可決、または信任案が否決された場合のほか、内閣が提出した重要法案が国会で否決されたときに行われるとされています。

 つまり、解散・総選挙には、前回の総選挙では問われていない大きな政治争点について、国民の考え方を示してもらうという重要な役割があります。

 石破首相は自らの内閣について国民の信を問う考えですが、国会が閉会していたこともあって争点が明確ではないことなどから野党は解散には「理由がない」と反発しています。

 野党は国民に判断材料を示すため、臨時国会の審議に時間をかけるよう求めていますが、首相は9日解散の考えを変えず、現憲法下では最短となる、首相就任8日後の解散となる見通しです。選挙後は30日以内に首相選挙を実施する特別国会が開かれます。

 今回、県内での選挙費用は約7億6千万円が見込まれています。全額が国の負担ですが、私たちの税金が使われます。有権者はどの候補者、政党に票を投じるか、しっかりと吟味する必要があります。