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【沖縄4区の動向】離島票の行方が鍵 <衆院選2024沖縄>


【沖縄4区の動向】離島票の行方が鍵 <衆院選2024沖縄>
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 27日投開票の衆院選は15日公示される。沖縄では13日現在、四つの小選挙区に16人が立候補する見込みで、各地で支持基盤固めなどの前哨戦を展開している。国政与党の自民・公明陣営と辺野古新基地建設反対を訴える「オール沖縄」陣営の2大勢力は全4区で擁立する。勢力拡大を狙う維新のほか、れいわ、参政党などの新たな勢力も出馬するなど乱戦の様相を呈している。衆院解散から投開票日まで18日という短期決戦に、各陣営は運動を活発化させている。前回選で自民と「オール沖縄」勢力が2勝2敗とした議席の行方はどうなるか。各選挙区の主な陣営の公示直前の動きを探った。 (’24衆院選取材班)

衆院選 沖縄4区からの立候補予定者(敬称略)

 沖縄4区は、自民前職の西銘恒三郎氏(70)、立民新人の金城徹氏(71)、維新新人の山川泰博氏(54)、れいわ新人の山川仁氏(50)の4人が出馬を予定しており、前職に新人3人が挑む構図となる。離島を抱える選挙区でもあり離島票の行方が鍵を握るとみられる。

 西銘氏は衆院が解散された翌日の10日に南風原町内で事務所開きを実施した。6期当選の実績と元沖縄担当相としての実績もアピールする。選挙区内各地域に支部を構え、地盤固めに奔走する。島袋大自民県連会長が選対本部長を務める。

 金城氏は「オール沖縄」の全面支援を受ける。玉城デニー知事や、立民党本部から辻元清美代表代行らの応援を予定する。地域をこまめに回り、支持拡大を目指す。社会的弱者支援の必要性を掲げ、物価高騰対策や教育格差是正も訴える。

 山川泰博氏は豊見城市内に事務所を構えた。11日には個人演説会を開き、税制改革や、教育無償化などの政策を訴えた。朝の手振りを精力的に行うほか、宮古島など離島を訪ね、農畜産業関係者らと意見交換を重ね、支援を訴える。

 山川仁氏は宮古・八重山地域での意見交換を重ね、課題解決を政策に盛り込むなど離島振興にも力を入れる。南西諸島の軍備強化に強く反対する。今選挙では情勢などを分析する担当者を設置し、データ分析を活用して選挙戦に挑む。