prime

【3区情勢】島尻氏自民支持7割 屋良氏、立民・共産固める<衆院選2024沖縄>


【3区情勢】島尻氏自民支持7割 屋良氏、立民・共産固める<衆院選2024沖縄>
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 共同通信が15、16日に実施した今衆院選の情勢調査で、県内4選挙区の選挙戦序盤の情勢が浮かび上がった。琉球新報の取材を加味したところ、政権与党の自民公認候補と「オール沖縄」勢力の候補の争いが選挙戦の主軸となっており、無所属や維新、れいわ、参政の候補者らが追いかけている。27日の投開票まで残る10日間、各陣営は支持基盤固めを進めるとともに、勝敗の鍵を握るとみられる無党派層や若年層への浸透に全力を挙げる。(敬称略、’24衆院選取材班) 

 3区は自民前職の島尻安伊子と立民前職の屋良朝博が競っている。両氏は過去2回の選挙で議席を争ったが、結果は1勝1敗と分け合った。今選挙では参政新人の新城司も出馬するが、島尻と屋良による事実上の一騎打ちとなっている。

 島尻は保守地盤とされる3区で自民支持層の7割を固めた。選挙区と比例ですみ分ける公明支持層の6割もまとめている。50代からの支持が比較的高く、男女別では男性からの支持が高い傾向が見られる。

 屋良は「オール沖縄」勢力の立民と共産それぞれの支持層の9割を手堅く固め、無党派層からも4割強の支持を得る。高齢者からの支持が強く、70代以上の6割をまとめる。比較的女性からの支持が強い傾向が見られる。

 初出馬の新城は、やんばる地域を中心に独自の戦いを展開する。参政のほかに、れいわから1割を得ているが、そのほかには浸透していない。

 回答者の約2割は投票先をまだ決めておらず、浮動票の動向が鍵を握ることになりそうだ。


【調査の方法】全国の有権者を対象に15、16両日、固定、携帯電話にコンピューターで無作為に発生させた番号をかけるRDD(ランダム・デジット・ダイヤリング)法で実施した。コンピューターで電話をかける自動音声応答通話(オートコール)方式を採用。携帯電話にも電話し、同意した人にショートメッセージサービス(SMS)を使い質問に答えてもらった。記事の「○○党支持層」は、調査で「○○党を支持する」と答えた人を指す。1選挙区当たり固定電話と携帯電話で計500サンプルを目標にし、全289選挙区で計15万6993件の回答を得た。