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【4区情勢】西銘氏、40~60代支持 金城氏、立民8割固め<衆院選2024沖縄>


【4区情勢】西銘氏、40~60代支持 金城氏、立民8割固め<衆院選2024沖縄>
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 共同通信が15、16日に実施した今衆院選の情勢調査で、県内4選挙区の選挙戦序盤の情勢が浮かび上がった。琉球新報の取材を加味したところ、政権与党の自民公認候補と「オール沖縄」勢力の候補の争いが選挙戦の主軸となっており、無所属や維新、れいわ、参政の候補者らが追いかけている。27日の投開票まで残る10日間、各陣営は支持基盤固めを進めるとともに、勝敗の鍵を握るとみられる無党派層や若年層への浸透に全力を挙げる。(敬称略、’24衆院選取材班) 

 4区は自民前職の西銘恒三郎が、6期当選の実績や元沖縄担当相としての大臣経験などをアピールし、立民新人の金城徹をややリードしている。

 西銘は自民支持層の7割弱、公明支持層の約8割を固めている。40~60代からの支持が他候補者より高く、男女問わず同程度の支持を集めている。自民支持層の2割弱はまだ投票先を決めておらず、堅実な地盤固めが鍵を握る。

 一方で金城は、立民支持層の8割を手堅く固め、共産・社民など「オール沖縄」勢の政党支持をまとめて追い上げを狙う。自民支持層の1割弱が金城に流れているが、逆に共産支持層の2割弱がれいわ新人に流れていることが、西銘のリードにもつながっている。

 維新新人の山川泰博は、同党支持層から5割弱の支持を受けているものの3割弱は投票先を決めておらず、支持固めに課題を残す。

 れいわ新人の山川仁は同党支持層から7割の支持が集まっている。

 4区全体をみると、回答者の4人に1人が投票先を決めておらず、浮動票の取り込みによっては情勢が変化する可能性もある。


【調査の方法】全国の有権者を対象に15、16両日、固定、携帯電話にコンピューターで無作為に発生させた番号をかけるRDD(ランダム・デジット・ダイヤリング)法で実施した。コンピューターで電話をかける自動音声応答通話(オートコール)方式を採用。携帯電話にも電話し、同意した人にショートメッセージサービス(SMS)を使い質問に答えてもらった。記事の「○○党支持層」は、調査で「○○党を支持する」と答えた人を指す。1選挙区当たり固定電話と携帯電話で計500サンプルを目標にし、全289選挙区で計15万6993件の回答を得た。