prime

【衆院選沖縄4区】AIで候補者の第一声を分析 訴えの特徴は? キーワードは?


【衆院選沖縄4区】AIで候補者の第一声を分析 訴えの特徴は? キーワードは?
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 15日に公示された衆院選で、県内候補者の訴えにどのような特徴があるのか。キーワードの使用頻度や重要度などを色や大きさで可視化する「ワードクラウド」の手法で、沖縄3区、沖縄4区の候補者の第一声を読み解いた。ベンチャー企業「ユーザーローカル」が無料で提供する「AIテキストマイニングツール」を活用。分析に当たり、「いただく」や「まいる」、「皆さん」など、政策と直接関連しない用語の一部を除外した。

金城徹さん 新基地反対を主張

 日本を取り巻く「台湾有事」は喧伝(けんでん)だとして批判し、軍事要塞(ようさい)化が進む「八重山」地域に住む人が不安に感じていることを訴えた。物価高で生活苦に陥る家庭にも触れ「子供たち」や「赤ちゃん」などのワードも浮かんだ。那覇市議時代に近かった「翁長知事」の名前を出しながら、「オール沖縄」勢力として「辺野古」への新基地建設に反対する姿勢を訴えた。

山川泰博さん 国民負担減を力説

日本維新の会が進めてきた「教育の無償化」がキーワードとして大きく抽出された。維新が2022年に国会に提出した「国民負担軽減法案」について説明した。成立はしていないものの、消費税や法人税などの「減税」、「社会保険料」の減額によって「可処分所得」が増えると力説した。出陣式を開いた「豊見城市」での幼少期の思い出も語った。

西銘恒三郎さん 自公政権実績訴え

 自民党と「公明党」による「連立」政権が誕生して25年を迎える中、両党の連携により数々の政策を実現してきたと強調し、「比例は公明」と繰り返し呼びかけた。緊迫化する東アジア情勢を念頭に「安全保障」という言葉を多用し、日米同盟を基軸に平和を守り抜くと主張した。経済対策として、物価高騰を上回る「賃上げ好循環社会」の実現を訴えた。

山川仁さん 「南西シフト」反対

 「れいわ新選組」の公認候補であることを繰り返し発言し、消費税廃止など党が掲げる公約を前面に押し出した。台湾有事を念頭に、先島を中心に自衛隊配備強化が進む「南西シフト」反対を掲げ、「玉城デニー」知事を支えていくことを強調した。豊見城市長時代に基金の積み上げなどにより「財政」を立て直した手腕を強調し、県民所得向上を訴えた。