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【政党に聞く】自衛隊強化は方向性大事 神谷宗幣氏(参政党代表)<衆院選2024沖縄>


【政党に聞く】自衛隊強化は方向性大事 神谷宗幣氏(参政党代表)<衆院選2024沖縄> 参政党の神谷宗幣代表
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 27日投開票の衆院選。各政党は今回の選挙について意義や争点をどのように位置付け、沖縄関連政策を訴えているのか。それぞれの首脳・幹部に聞いた。

―沖縄の基地負担軽減にどう取り組むか。

 「戦後79年たってまだ外国の軍隊が日本にいること自体が異常だ。とは言え、今すぐに米軍がいなくなるのも安全保障上、問題となる。日本単独で日本を守れる状態をつくるために議論し、米国に提案しながら米軍基地を減らしていく」

―米軍普天間飛行場の辺野古移設はどうか。

 「なぜ辺野古なのかが全く明確ではなく、賛同していない。もう少し早い段階なら反対し、違う場所にすべきだと言っていたが、事業が進んできて非現実になってきた。白紙撤回と言うと、米国との問題になる。将来的に自衛隊で運営できるようにするべきだ。自衛隊が使うなら面積なども含めて縮小できるかもしれない。環境に配慮した再整備も考えるべきだ」

―自衛隊の増強についてはどう考えているか。

 「自衛隊の強化は進めるべきだが方向性が非常に大事だ。米国のサポートという形での機能強化には問題がある。米国は世界中で戦争をしている。日本は専守防衛なので米軍に利用される自衛隊になってはいけない」
 「米軍がいることで経済が回っている状況もあり、いきなり米軍がいなくなったら困るという沖縄県民もいると思う。自衛隊が行けば経済が回るので、そういう意味でも沖縄に自衛隊を重点的に配備するのは間違った政策ではない」

 ―離島振興についてはどう考えるか。

 「離島が衰退して人がいなくなれば外国の移民らが入ってきて島を取られてしまう。国防上も問題になる。今まで以上に離島の経済的支援やインフラ整備に取り組み、低コストで暮らせる環境をつくる必要がある」

 ―石破政権の評価や今衆院選で訴えたいことや目標はどうか。
 「石破茂氏は運よく総裁選に勝ったので、党内基盤が全然ないのだと思う。総裁選で言ったことは全てお蔵入りだ。最初から、ほぼレームダック状態ではないか」
 「政治とカネの問題についてはさっさとルールを決めて終わらせるべきだ。本来議論すべきは、経済などを含めた日本の弱体化をどう止めるかということだ。国会議員は私1人なので、あと4人を当選させたい」

 (’24衆院選取材班)