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【4区・最終盤動向】党幹部が選挙区入り 支持固めへ各陣営奔走<衆院選2024沖縄>


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この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 衆院選は27日、投開票される。超短期決戦となった今選挙の選挙期間は残すところ26日の1日のみとなり、各陣営とも支持固めや無党派層への浸透に向けて選挙区内を駆け巡る。米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設など米軍基地問題や沖縄振興、物価高対策などが主な争点。自民党派閥の裏金問題への対応でも論戦が繰り広げられている。各陣営の最終盤の動向や投票率の見立てなどをまとめた。

 沖縄4区は立民新人の金城徹氏(71)、維新新人の山川泰博氏(54)、自民前職の西銘恒三郎氏(70)、れいわ新人の山川仁氏(50)の4氏の戦い。各政党幹部も選挙区入りし、最終盤の票の取り込みを図っている。

 金城陣営は投票率を前回選同様の55%程度と見込む。当選ラインは7万票と想定し、8万票の獲得を目標とする。知名度のさらなる向上を狙い、ネットやSNSなどを活用した積極的な広報に力を入れ、幅広い層への支持拡大を狙う。

 山川泰博陣営は自民党の裏金問題による政治不信などが影響し、投票率が50%以下に下がる可能性を懸念する。当選ラインは7万票と想定。さらなる支持拡大を狙い、4区内の市議や県議の協力も得て新興住宅街などを重点的に回る。

 西銘陣営は投票率を52%に設定する。当選ラインは8万票とみている。公明党とのセット戦術を展開。前回衆院選で金城氏と票差を広げた宮古では5千票、石垣では2千票の差をつけたいと狙い、特に保守系支持層の票固めに気を配る。

 山川仁陣営は期日前の投票率が低調であることなどを理由に投票率を53~55%に設定する。4氏による争いのため票が分散すると予想し、当選ラインは6万5千~7万票と想定する。離島を抱える選挙区として宮古・八重山を中心に回る。