prime

【2区・最終盤動向】市部中心に追い込み 支持固めへ各陣営奔走<衆院選2024沖縄>


【2区・最終盤動向】市部中心に追い込み 支持固めへ各陣営奔走<衆院選2024沖縄>
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 衆院選は27日、投開票される。超短期決戦となった今選挙の選挙期間は残すところ26日の1日のみとなり、各陣営とも支持固めや無党派層への浸透に向けて選挙区内を駆け巡る。米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設など米軍基地問題や沖縄振興、物価高対策などが主な争点。自民党派閥の裏金問題への対応でも論戦が繰り広げられている。各陣営の最終盤の動向や投票率の見立てなどをまとめた。

 沖縄2区は参政新人の今野麻美氏(47)、自民前職の宮崎政久氏(59)、維新新人の赤嶺昇氏(57)、社民前職の新垣邦男氏(68)、無所属新人の比嘉隆氏(47)の5氏が立候補している。候補者は票田を中心に最後の追い込みをかけている。

 今野陣営はSNSや街頭演説で支持を呼びかけ、組織や企業の支援を受けない「草の根」の選挙選を展開している。選挙戦終盤は、浦添、宜野湾の両市を中心に演説を実施している。党員への投票の呼びかけにも力を入れる。

 宮崎陣営は投票率を55%程度と想定している。街頭演説や支援企業・団体の朝礼、集会への参加などで票固めを図っている。自民幹部による応援演説やメッセージなどで中央との結びつきもアピール。目標得票数は8万票としている。

 赤嶺陣営は企業への呼びかけやSNSでの発信、8市町村での街宣カーでのアピールを続ける。投票率は前回からの微減を予想している。三つどもえの展開から、予想投票総数の約16万を3分割した5~6万票が当選ラインとみている。

 新垣陣営は票田の浦添、宜野湾市を中心とした街頭演説や企業団体へのあいさつ回りなどで、最終盤での票の取り込みを図る。投票率は55%を予測しており、得票数は前回の約7万4千票に上乗せして8万票を目標としている。