うるま市出身の金城佐和子さん(23)=写真右から2人目=がフルブライト奨学金(FLTA=フルブライト語学アシスタントプログラム)を得て、9月からウィスコンシン州の私立・べロイト大学に派遣されている。日本語クラスのTA(ティーチング・アシスタント)として授業で日本語を教えながら、大学で講義を受けている。
2007年、琉球大4年の時、交換留学生としてネバダ州立大リノ校で英米文学を学んだ。琉大に復学、卒業した後、今年9月に再度渡米した。米国までの往復航空券、学費、寮費、保険、教科書代、年に2回のワシントンDCでの研修費用など、基本的に全額免除という待遇だ。
米国の「国際教育機関」が派遣する大学を決める。べロイト大はリベラル・アーツ・カレッジと呼ばれる、日本にはない米国独特の教育方針を持つ。約千人の少人数制が特徴。学生と教授の距離が近い分、各人に丁寧な指導が行われている。
金城さんの近い将来の目標は、米国の大学院に進むこと。その後、教員になることも視野に入れている。「米国で勉強したいことがたくさんある。この機会を得られたことにとても感謝している。若いうちに世界のことを何でも見て、聞いて、学んで、多くの経験を積みたい」と話した。(当銘貞夫通信員)