【アルゼンチン】合同で進級試験 仲里繁さん指導の空手道場


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「拳」道場の合同進級試験の記念写真=7月7日、アルゼンチン・ブエノスアイレス市

 沖縄空手のスポーツ文化はアルゼンチンでは長年にわたり、全国に普及・発展してきており、さまざまな流派が存在し、活動している。7月7日、ブエノスアイレスの中心部に位置するカバジート地区のイタリア系会館にて仲里繁・八段指導の「拳」道場の合同進級試験が行われた。

 仲里繁氏(南風原出身)は1965年にアルゼンチンのトゥクマン州に移住し、現在ブエノスアイレス市で沖縄空手道小林寺拳法泊手の普及に「拳」道場として従事している。
 5歳から入門している弟子たちも多い。仲里氏の息子である、仲里ダニエルさんが少年部を、仲里ファビアンさんが青年部を担当して整然とした試験を実施したが、他の支部などを指揮している教師は非日系アルゼンチン人で、弟子たちも日系の姿はほとんど見られない。試験は日ごろの訓練の発表会も兼ねているようで、家族がそろい、息をのんで見守っている姿が印象的だった。
(大城リカルド通信員)