【ハワイ】首里系組踊を紹介 知念氏、実演交え講義


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知念績有氏(右から2人目)と仲宗根良江シャロー氏(同3人目)=米ハワイ大学

 琉球古典芸能首里系組踊研究家の知念績有(せきゆう)氏による首里系組踊の特別講義がこのほど、ハワイ大学マノア校をはじめ、ハワイ沖縄センター、マウイ島、ハワイ島の各地で開催された。知念氏は、仲宗根良江シャロー氏(仁風会USA金武良章芸能研究所)から「ハワイのウチナーンチュへ、ぜひ首里系組踊を紹介してほしい」という依頼を受け、今回講義する運びとなった。

 ハワイ大学での講義では、大学の教授や学生、一般の聴衆が集まった。仁風会の門下生2人が通訳として講義を手伝った。組踊の中から抜粋された、いくつかの場面の唱えがローマ字で提示された資料を参加者全員に配布。
 知念氏は、最初に組踊の概要を分かりやすく説明し、組踊には、現在一般的に知られる商業演劇系と首里系があることを紹介した。二つの系の違いを、組踊の構成とされる歌、唱え、踊りの実演を披露しながら伝えた。
(名護千賀子通信員)