【アメリカ】女子バレー タマリさんの五輪「銀」祝福


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北米沖縄県人会役員と記念撮影するタマリ・ミヤシロさん(中央)=7日、北米沖縄県人会館

 ロンドン・オリンピックでアメリカは大きな成果を残して終わった。女子バレーボールは前回の北京オリンピックと同様、銀メダルを獲得した。米国の女子バレーボール史上、世界三大大会(オリンピック、世界選手権、ワールド・カップ)での優勝はまだない。ことしの試合は最初から決勝戦まで無敗で進み、優勝候補筆頭であったが、またもやブラジルに敗れた。

 今回のオリンピックは米国勢のメンバーの中で日系人のメダリストはほとんどいなかった。その意味でも、メンバーの一人にハワイ出身で沖縄系4世のタマリ・ミヤシロさんの銀メダル獲得は価値が大きかった。オリンピック終了後、多忙を極めていたタマリさんだが、ロサンゼルス地域の北米沖縄県人会による歓迎祝賀会の招待を快諾、9月7日、県人会館で会を催した。
 60人余が集まった県人会山内ビルでの講演でタマリさんは「次回のオリンピックを目指し、頑張ります。将来は大学のコーチになりたい。沖縄にもぜひ行ってみたい」と抱負を語った。
 タマリさんはオアフ島カネオヘで3人兄弟と姉1人の4番目としてスポーツ・ファミリーで育った。父は沖縄系、ハワイ、中国、英国系の血を引く母との間に生まれた。
 カラニ高校卒業後、ワシントン州立大シアトル校へ進学。セッターとしてプレーしていたこともあったが、現在はレシーバーのスペシャリストといわれるリベロとして定着。バレーボールマガジンが選ぶ「ナショナル・ディフェンス・プレーヤー」に2007年、08年と選ばれるなど、ディフェンスプレーヤーとして成長を重ねてきた。今回のオリンピックでは、控えのディフェンス選手として活躍した。(当銘貞夫通信員)