毎年8月、米南カリフォルニアの2世週祭委員会は日系人コミュニティーに貢献した人に「パイオニア賞」を授与している。
第72回2世週祭で日系功労者を表彰するパイオニア賞の受賞者は5人。華道と茶道の継承、高齢者の福祉増進、日本語教育・文化の普及に寄与した受賞者に与えられた。沖縄独特の民俗芸能や沖縄空手の普及発展に寄与したとして沢岻安和さん(80)が表彰された。南加県人会協議会から推薦された。
受賞者は8月12日にオープンカーに乗ってリトル東京をパレードした。15日にはダブルツリー・ホテルで「パイオニア昼餐会」が開催され、晴れて表彰を受けた。
沢岻さんはハワイ州マウイ島で1932年に生まれ、2歳の時に沖縄に移住、25年間かけて琉球民謡・舞踊を習得した。57年にロサンゼルスへ移住し、その後は沖縄系の若者を集めて琉球芸能を指導してきた。
86年に北米沖縄芸能振興会を設立、87年に北米沖縄県人会芸能部設立に一役担い、初代部長に就任した。北米沖縄県人会長、南加県人会協議会会長、南カリフォルニア昭和会会長、沖縄空手古武道協会米国会長などを歴任した。
授賞式には沖縄県人会会員30人が参加、沢岻さんの貢献に感謝し前途を祝した。(当銘貞夫通信員)