泡瀬埋め立て再開 反対派、毎週月曜に集会


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 【沖縄】中城湾港泡瀬沖合埋め立て事業で、沖縄総合事務局は14日、埋め立て地周辺にある泡瀬海域の仮設航路の土砂浚渫(しゅんせつ)工事を始めた。

海上での土砂浚渫・埋め立て工事は、絶滅危惧種トカゲハゼの繁殖期間を受け、4月から中断していた。沖縄総合事務局は近く、新港地区の浚渫作業と埋め立て地への土砂投入も始める計画で、本格工事が再開した。埋め立て地は国分が2016年、県分が18年に完成する計画。同事業をめぐっては、経済合理性や泡瀬干潟や浅い海域への影響を懸念し、工事中断を求める2次訴訟が行われている。
 浚渫開始に対し泡瀬干潟を守る連絡会の前川盛治事務局長は「何をやっても無視して工事を推し進めるやり方に怒り心頭だ」と憤った。原告団は週明け19日から、沖縄市泡瀬の工事現場付近で、毎週月曜に抗議集会を開く。
 この日行われたのは、護岸を工事する地盤改良船が進入するための仮航路の浚渫工事。目撃者によると、クレーン船が土砂をすくい上げる様子が確認された。