自衛隊演習で火災 ハンセンで初、オスプレイ消火活動


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バケツから火災地点に放水するオスプレイ=14日午後5時6分、金武町のキャンプ・ハンセン

 【金武】5日から県内の米軍基地で実施されている日米共同統合演習で、陸上自衛隊第15旅団第51普通科連隊は14日、金武町の米軍キャンプ・ハンセン内のレンジ18で実弾射撃訓練を初めて実施、これが原因で原野火災が発生した。

このため午後からの訓練を中断、消火に当たり、火災は同日午後5時23分に鎮火した。
 防衛省の資料によると、レンジ18での訓練は「小火器(小銃・機関銃)による分隊戦闘射撃訓練」とされている。
 沖縄防衛局や陸自によると、同連隊は午前中から訓練開始。射撃後に弾が光る、えい光弾を用いて89式小銃で訓練していたところ、午後0時7分ごろ、打ち込んだ先の原野から火災が発生。同連隊は初期消火に当たったが、その後、米軍ヘリによる上空からの消火活動に移行した。鎮火間際には、オスプレイ「00」もバケツで放水していた。
 陸自によると、えい光弾の着弾時に何らかの原因で火災が発生した可能性があるという。沖縄防衛局は午後0時40分に米側から火災発生の連絡を受けたという。
 火災を受け、金武町企画課は沖縄防衛局金武出張所に再発防止を申し入れた。