生きた糸満の海見て きょうから道の駅で写真展


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一部サンゴが復活してきている糸満市内の海(古谷千佳子さん撮影)

 【糸満】17、18日に糸満市で開かれる「第32回全国豊かな海づくり大会」の期間中、関連イベントが催される「道の駅いとまん」で、同市周辺の海を撮影した写真展「生きている糸満のイノー」(報得川と美海の会主催)が開かれる。

 1998年から広まった、海水温の上昇による世界的なサンゴの白化現象の影響で、沖縄海域のサンゴ礁も大打撃を受けた。現在もサンゴの状態は、年々悪くなっているという。このような現状から豊かな海の再生を願って写真展を開催し、環境保全を訴える。
 水中写真は、海人(ウミンチュ)写真家の古谷千佳子さん(43)=那覇市=が今春から市内周辺の海に潜り撮影した約100点を展示する。
 古谷さんは「世界的にサンゴが減っている中、糸満の海も駄目だと思っていたが、藻場が復活し、一部潮の流れが速いところでは、新しいサンゴが生えてきている」と驚きの表情で話し、「海は一生懸命回復している。写真を通して海の現状を考えるきっかけになれば」と多くの来場を呼び掛けている。